K-1 グランプリ・・・防御の強さ
今夜のk-1グランプリの決勝戦を観て、同じような場面を思い出した。
まず、マイク・タイソンがヘビー級タイトルマッチで、ホリフィールドの耳を噛んだ試合、それから、亀田・内藤の タイトルマッチである。自分の方が強いと思っていても、相手の防御の技術がそれ以上であると、いらだってしまい、 反則行為が無意識に出てしまう。
昨今の偽装事件も似ているかも知れない。 勝つことのみに集中するあまり、お金を儲けを追及するあまり、つい、反則をしてしまう。誰しもが心に持っている 気持であるに違いない。最近の格闘技を見て思うのだが、試合前のインタビューで相手に対して暴言を吐かせ、お互 いをなじりあい、試合を盛り上げようとするシーンがあまりにも多すぎる。 あらゆる勝負事は相手を「リスペクト」することから始まるという精神を、テレビ局はもっと肝に銘じるべきである。 新日本プロレスとノアの違いが、そこにある。
ノアの森嶋選手は、遺恨試合はしたくない、力と力の試合をしたいと、 インタビューに答えていた。
試合前にあんなに相手を罵倒する場面を子供たちも観ていることを、もっとディレクターは自覚するべきである。 格闘技が美しくなるためには、選手が美しい言葉で語りかけるシーンが必要である。