新・言葉綴り-3 Paris at night (2019年9月11日)
久し振りに本棚にあったフランスの詩人ジャックプレベールの詩画集「鳥への挨拶」を、取り出しめくってみました。
一編の詩に紙がはさんでありました。いつはさんだかは覚えていませんが、まだいい詩だという感覚は残っているようです。
「夜のパリ PARIS AT NIGHT」
三本のマッチ 一本一本点ける 夜のなか
一本目は きみの顔全体を見るため
二本目は きみの眼を見るため
最後の一本は きみの口を見るため
そして真っ暗闇は それをみんな思い返すため
きみを腕に抱きしめながら。
in (新)言葉綴り