言葉綴り 31

「見たもの、感じたことから、思索が生まれ、 文字に綴られる。共感は、多くの人にひろがって いくであろう」   レイチェル・カールソン
レイチェル・カールソンは「沈黙の春」の作者として有名です。この言葉のそこにあるのは、実践だと思います。


最近、プロレスの元レフリーがプロレスの暴露本を書き、話題になっています。この本を元プロレスラーのキラーカーン(日本人)が、「猛練習をした。はしを口に持っていけないぐらい筋肉がパンパンになるほど練習をした。名前を呼ばれて首が回らないので体ごと向けるほど練習をした。それは、自分のプライドである。そのような練習をした上でプロレスは成立している。そのようなプライドを全く無視した本である」
と、痛烈に批判していました。私も同感です。


私たちは年をとると現場から離れがちです。しかし、答えは現場の中にしかありません。
情報が多くなると、実際見なくなったり、事前に情報を入れすぎ、自分の目で見れなくなります。


最近妻と、患者さんのために働き、倒れてもいいのではとよく話します。そのような行為の中にこそ、生きているという実感があるのではないでしょうか。
日本のように物質に恵まれている社会では生きている実感を自分で作り出すしかありません。アジアのスラムの人たちは、今日を生きることが精一杯です。
私は患者さんに精一杯情熱を注ぎ込む中で、見たもの、感じたものを綴っていきたいと思っています。
時々寝食を忘れて人のために頑張りましょう。行動できない人は、人のことを考えましょう。


—お金持ちで幸せな人を見たことがない—マザーテレサ