思いは時空を超えて 11

「誰が若麒麟を再生させるのか」

予想通り相撲界に大麻問題がまた起こった。

武蔵川理事長は「いろいろ議論したが、まだ 25 歳と若く第二の人生を考えるとかわいそうではないかということに なり、解雇処分とした」と、コメントしていた。
1 年間謹慎期間として、ボランティアをさせ、改心の兆しが見えたら、再度相撲界復帰をさせ、再チャレンジさせ るのが、本当の優しさではないだろうか。

ボクシングには務所あがり(不適切表現かもしれませんが)が、たくさんいる。
ジョーだって、力石だって、少年鑑別所出身である。
井上陽水もかつて大麻でつかまり、今、立派に再生している。
大学生の大麻問題のテレビ番組で夜回り先生が「どの大学も復学制度をかんがえていない」とコメントしているの を見て、大変感動した。
本当の教育は、罪を犯した人間をいかに再生させるかではないだろうか。
これから、野球界、サッカー界等、色々な分野で同じ問題が生じてくるであろう。
教育は新しい知識を教えるだけでなく、間違ったことを間違いと教えるのが、今、最も望まれる教育ではなかろう か。

教育の概念も「チェンジ」の時機であろう。
イエスキリストは娼婦のマグダラのマリアに民衆が石を投げて蔑んでいる時、「罪を犯したことが無いものだけが、 石を投げよ」と、諭した。

人は過ちを犯すものである。ましては、「若気の至り」という言葉があるように、若い時は、つい、悪の道へ片足を 踏み入れてしまう。両足を踏み込ませてはいけない。それが、大人の役目である。